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取扱い説明書(トラベラー、トリッパー)


都市構造研究所 キャットボート事業部

1.部品のチェック

  艇が届いた時、セイリングに出掛ける時に、艇を出す時には、必ず各部品をチェックします。

@ 船体 @艇
Aラダーロープ(端にティラーへの差し込み器具)
Bもやい綱(4m)
C発泡樹脂フロート(2本、各支持パイプ埋め込み)
Dフロート支持パイプ(4本)
Eフロート支持パイプ受けパイプ(2本、樹脂製のスペーサー付き)
F布製ハッチカバー(Tripperのみ)
Gブームバング・パイプ受け回転シャックル(止めねじピン)
H舵受け金具
A 艤装 @マスト(2本継ぎ)
Aブーム
Bブームバング・パイプ
Cセイル(帆)
Eラダー(舵)
Fティラー(舵棒)
Gセンターボード
Hセイルロープ(帆綱、メインシート・ロープ)
B 備品 @オール・クラッチ(オプション、別途注文)
A排水用の布バケツ・スポンジ(釣り具店などで別途購入)


2.艇の保管

@ 利用後には、破損した箇所がないかどうか、必ずチェックを心掛けます。
A 艇やマスト、ロープなどは、水洗いをしたあと乾かし、塩分や泥、臭い水などが残らないようにして下さい。
B アルミは、一番腐食に強いT101を使用していますが、特に、ボルトやリベットなど、他の金属と接する部分は腐食(電食)する心配があるので、特に注意して塩分を落とし、乾燥させて下さい

3.艇のメンテナンス

@ 利用後には、破損した箇所がないかどうか、必ずチェックを心掛けます。
A 艇やマスト、ロープなどは、水洗いをしたあと乾かし、塩分や泥、臭い水などが残らないようにして下さい。
B アルミは、一番腐食に強いT101を使用していますが、特に、ボルトやリベットなど、他の金属と接する部分は腐食(電食)する心配があるので、特に注意して塩分を落とし、乾燥させて下さい。


4.艇の運搬

@ 自家用車で艇を運ぶ場合は、必ずその車種に専用のキャリアを取り付け、その上に乗せて下さい。
A キャリアに乗せた艇はベルトなどで前後2か所以上、強く締めて固定するとともに、もやい綱を車の前部(床下のフックなど)に取り付けて引っ張り、高速道路などで強い風圧を受け、仮に1か所ベルトが切れても、風圧で艇を落とすことがないようにし、安全確保を図って下さい。
B 艇は必ず下向けに乗せ、雨が降った時に、溜まった水の重みで車を潰したり、艇をふり落として重大事故につながるようなことがないようにして下さい


5.艇を下ろす場所

@ 木製などの浮き桟橋を借りられれば、艇の乗り降りや発着は一番楽です。ただし、艇を水に下ろす時や引き上げる時に力がいります。下ろす時は船首から水に着けていき、上げる時には船首からもやい綱を持って引き上げます。
A 岸から下ろす場合には、緩い傾斜の砂浜やスロープから下ろすのが艇を傷めなくて楽です。この場合にも、前向きに艇を水に着けていき、上げる場合には、逆に、船首から引き上げます。

6.セッティング(艤装)の方法

@ 岸辺で風上に艇を向け(帆が風を受けて、船尾にくるようにする)、艇を置いて、艤装を行います。
A マストを2本繋ぎ、セイルを通し、セイル下端のロープ(ダウンホール・ロープ−下に引くロープ)をマストのクリート(ロープをV型の溝に引っかけて固定するプラスチック器具)に止めます。このロープが緩まない方向に、マストに帆を巻き、ベルクロで固定します
B マストを、艇のマストホール(穴)に差し込み、ブームをグースネックにボルトで取り付け、ブームバング・パイプを艇のシャックルに取り付けて支持します。帆の端の金属で縁取った穴(グロメット)に、ブームロープの金属製のフックを引っかけます。
C セイルロープ(帆綱、メインシート・ロープ)を、ブーム真ん中の滑車(ブロック)の端にもやい結びで結び、艇の2連の滑車に前から後ろに通し、次にブームの滑車に後ろから前に通し、最後に艇の滑車に前から後ろに通します。
もやい結びの結び方
D そのあと、ブームを真横にし、一番伸びた所でセイルロープに結び目をつくり、滑車で止まるようにし、ブームが真横で止まるように調整します。この結び目がないと、ブームが前方にまで回り、ブームバング・パイプを壊すことになるので、注意して下さい。
E 舵を取り付け、センターボードを、艇の下に出ないところまで差し込みます。
F アウトリガーのセンターパイプに、サイドパイプを割りピンで取り付け、発泡樹脂のフロートを、切断面が下に向くように、左右均等な位置にベルトで固定します。

7.使用時の注意

@ 艇の改造はしないようにして下さい(帆の大きさや舵や大きさなどは、最適のバランスをとっています)。
A 定員は必ず守って下さい。艇への荷物の積載重量は、定員の人数で1泊2日程度のキャンプを行う際の標準的な荷物を想定しています。重くなれば、艇が沈んで接水面積が増え、抵抗が増えて、艇速が落ちます。また、荷物は固定し、艇が傾いた時に荷崩れし、傾いた方に重量がかかり、艇が転倒しやすくなるようなことがないようにして下さい。
B 艇のセッティング(艤装)を済ませ、艇を出す前に、必ず艇の各部をチェックして下さい。特に、ボルト・ナットなどの緩みや、腐食によるリベットのガタなどに注意して下さい。
C ツーリングや離島キャンプなどを行う場合には、ボルト・ナットの脱落やシャックルの止めネジの緩みによる脱落、不正規の力がかかったことによる割りピンの脱落(脱落防止の紐も切れた場合)、ラダーを固定するショックコード(伸縮性のあるゴム入りロープ)の老朽化による切断など、万一の破損に対応できるよう、ドライバーやスパナ、ナイフなどの工具や予備ロープなどを必ず所持して下さい。また、オール(オプション)を必ず持っていって下さい。
D セイルロープなどは踏まないように注意します。
E 艇が汚れたら、洗剤で洗って下さい(溶剤を使ったり、固いものでこすったりしないように)。

万一の場合の対応方法

事故 予防 事故応急対策
ボルトナットや回転シャックルの止めネジビン、舵受け金具の割ピンの付け忘れ 出発前に、ボルトやネジピンの緩み、割便の付け忘れを点検する。 ボルトやネジピン、割ピンの代わりに、ロープや針金を通して縛る
ブームバング・パイプ又は両端の止め金具の破損 ブームが真横より前に回転しないように、セイルロープの艇側の滑車(ブロック)に結び目を作る。 ロープで艇とブームを結び、ブームバング・パイプの代わりとし、ブームが跳ね上がるのを防止する。
舵受け金具又は舵の接続金具、舵の破損 @ 出発前に、舵回りを点検する。
A ツーリングの時は、オールを装備する。
@ ロープで舵を艇に止める。
A 舵の代わりに、オールを船尾にロープで固定し、舵の代わりとする。
ブームロープの切断又は止めの外れ 出発前に、ブームロープの結び目を点検する。 帆端のグロメット(金属で縁取りした穴)に付いたブームロープを手で引いて帆を張り、風下に逃げる。
D 全ての乗員は、必ず、十分な浮力のあるライフジャケットを着用して下さい。子供は、子供用のライフジャケットを着用し、体がすっぽ抜けないよう、体に密着させて下さい(ブカブカの場合には、ロープで股下に通してライフジャケットの前後を結び、ライフジャケットが脱げないようにします)。
E 初心者は、マニュアル(キャットボート1・2・3)に従い、実力に応じた条件を選んで(風の強さ、水域、アウトリガーの装着、縮帆など)、無理をせずセイリングを楽しんで下さい。
F 強い風の時に一人で乗っていて艇から落ちた場合や、転倒した時に艇から離れてしまった時には、軽い艇が風で流され、泳いでもたどり着けない、という危険性があります。落水したり転倒した時には、すぐさま艇などを掴むようにするとともに、強風時に一人で乗る時には、セイルロープ(帆綱、メインシートロープ)の端にマジックテープを付け、手首に付ける、などの対策をとって下さい。

7.保証と部品供給

@ 当方の製造ミスで破損が生じたような場合には、当方の責任において修理を行います。
A 万一、輸送料の嵩む艇本体の破損の場合には、破損の程度を写真でお送りいただき、修理方法を相談させていただきます(遠くの場合には、修理材料を送付し、近くの加工業者に修理をしていただき、代金を当方で負担するなど)。
B 通常の使用による消耗や劣化の場合や、無理な使用方法、事故による破損については、責任を負いかねます。ただし、修理方法については、ご連絡いただければ、アドバイスさせていただきます。また、必要な部品を販売いたしますので、ファックス・メール・手紙でご注文下さい。